姉と女教師

「駄目、私たち姉弟なのよ、早く抜いてちょうだい!」
「愛理姉ちゃん、ごめん。でも気持ちよすぎるんだ」
詫びながらも、弟の剛棒は姉の媚肉を穢すことをやめない。
女教師救出に失敗し、強制された罪深き相姦劇――
たとえ嗜虐者たちの前でも、味わう魔味は甘美すぎた。
かくして目覚め狂った欲情は、26歳、憧れの女教師にまで!
椎名香也子しいなかやこ 聖剛学園英語教師 26歳
西条愛理さいじょうあいり 大学英文科1年 19歳
女教師モノと姉弟相姦モノ。
姉と弟相姦伝説以来の相姦モノです。女教師の香也子はすでに奴隷としての調教を受けており、いつものことですがその場面こそを描写して欲しかったと思います。
主人公の博康は不良少年ですし、姉の友人である真有美を性欲処理としてしか見ていなかったりなんですが、女教師の香也子と姉の愛理へは深い憧憬を抱いていて、その憧れの香也子が若柴という付きまとわれているのを知って叩きのめす程度には正義感もあったりします。ただ逆にこのことを脅迫材料にして若柴は再び香也子に近づきヤクザの五島と組んで本格的な奴隷調教を行い、真由美を引き込み博康を襲って昏倒させたうえで愛理を犯し、さらには博康に愛理と関係を結ばせる陰惨な復讐を行います。
香也子に愛理を奪われた博康は禁断の関係に溺れるも香也子の健気さに心を打たれ、若柴たちのところに乗り込み香也子たちを解放しようと殺害を試みますが成功したのは若柴だけで五島に捕らわれ闇の世界でスターに仕立て上げられてしまうのです。
まあ自業自得というか、どうしようもないですね。博康が余計な真似をしなければ香也子はもう少しマシな扱いだったでしょうし、愛理は奴隷に堕ちずに済みましたし。
そんなわけで読後感がかなりきついです。綺羅光作品で稀にある凌辱者である小悪党に依存する形で愛情を注ぐようになった奴隷が、愛する主人を守るために新しい主人というか支配者に精一杯に媚びを売り、自分ではなくご主人様を守り抜くために必死に生きる様がいじらしくも哀しく映ります。姉と弟相姦伝説の弘美や黒い凌辱の理菜なども今もこうして生きているのかと、その健気さに胸を打たれますね。

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