ルイージ。

 
 
 マンマミーヤ!(挨拶

 綺羅光作品はすでに二百近く出版されていますが、基本単巻でシリーズ作品はそう多くはない。
 長くて三部作といったところだ。
 もちろん官能小説で長編などそれこそ団鬼六や千草忠夫といったくらいで、他には結城彩雨が五巻ほどが目につく程度だ。
 変わり種で御堂乱の捜査官シリーズが上げられるだろうか。
 
 綺羅作品で言えば「凌辱女子学園シリーズ」でこちらは最初のオリジナル三部作を底本とした完全版、「新凌辱女子学園」の三冊を加えて七冊。
 そこから「コンテスト」の三冊に「美星伝説」の三冊、藤平潤子を主人公にした「人妻・藤平潤子 魔辱の麗囚」を加えると十四冊と団鬼六の花と蛇を越える及ぶ大長編となる。
 
 まあ、外伝的な扱いで設定も食い違いを見せるコンテストや美星伝説を凌辱女子学園の続編とするのも乱暴な話ですが。
 
 さて実はコンテスト以前からファンからすると、おや? と思わせる単語が出てくることもあります。
 
 例えば「狙われた女教師」の舞台は城蹊学院で「助教授沙織シリーズ」の舞台は城蹊学院大学
 
 「凌辱女子学園」の舞台は神聖女子高校、「女教師 凌辱の時間割」内の美術教師・志村里美の舞台は神聖高校
 
 「女教師M」と「姉妹夢惨花」の舞台が凱星高校

 「淫獄の学園」では星愛女学院、「牝猟」では聖愛学園

 「美姉妹 恥辱の履歴書」の次女、「「超」凌辱法」の都倉安奈が勤めるのが丸菱物産といった具合。
 
 もしかしたら系列の学園や企業にいる彼女たちがどこかで出会っていたかも知れないと思うとなかなか面白いものを感じます。
 
 こうした類似性以外となるとヒロインの話こそ出てきませんが「魔弾シリーズ」の悪漢不動産二人組、恩田と戸張がまさかの「姦ぱにい―こちら野獣商会 未亡人・雪奈の部屋」にて登場しました。なんと十五年振りで後期読者はなにがなにやらだったと思います。
 他に「インテリ美人弁護士、堕ちる」は「聖奴隷斡旋所」にてヒロインも悪漢も再登場を果たしています。
 
 さて、他に学園や企業ではなく治外法権的な舞台の話が出てきます。
 
 祇王島。

 「姉妹秘艶夜」に出てくるヤクザ組織祇王連合傘下の色街の別称です。
 こちらは後に「未亡人社長・瑛理子 座敷牢の美囚」で祇王島温泉という形で登場します。姉妹秘艶夜から七年後‥。
 姉妹秘艶夜では祇王島の調教師に狂平親方、祇王島温泉では憎郎親方が登場しました。
 この手の調教師(野卑で醜い)の初出は助教授沙織の龍兵親方でしょうか。
 
 祇王島の設定は直接ヒロインを送り込まないにしても、過去のヒロインの悲惨な結末を匂わせて脅しの材料として使ったりして欲しいですね。
 

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