藍色の姦奏曲【麗央と季里子】

麗央……名門私立大に在籍するジャズピアノの才媛。
季里子……藍ヶ丘学院の軽音楽部の顧問女教師。
教え子と恩師、強い絆で結ばれた二人を襲う暴虐の罠。
聖職者の媚肉を貪り、色事を仕込んだ淫鬼たちは、
才気に溢れ、令嬢の気品を持つ麗央に毒牙を向け……
暗色の旋律が流れるとき、美囚の絶叫が肉檻に響く!
三島季里子みしまきりこ 藍ヶ丘学院女教師、数学教師 25歳 備考:軽音楽部顧問
黒木麗央くろきれお 名門私立大文学部 18歳 備考:藍ヶ丘学院卒
学園モノ。インポに悩む菱川が見初めた相手は息子(連れ子)の同級生でもあった美少女麗央。彼女を手に入れるためにその恩師である女教師季里子をまず罠にかけ、といった具合です。季里子がこのように麗央以下という扱いにされてしまうのがもったいなかったですね。
罠の仕掛けもなかなか持って回っていて、自分の娘の起こした問題を逆手にとって女教師を罠に嵌めるのですが、ここで協力者と言うか手下にするため真面目な物理教師高任も巻き込んでいきます。この後、麗央を完全に堕とすため季里子から高任がいかに頼りになるかと吹聴させ、救世主と誤認させてゆくのは面白かった。
その高任はますます獣欲を募らせ、今回の事件の発端となった菱川の娘が同性愛を拒んだ相手である蒲原あかねが生贄になると示唆され物語は終わっています。蒲原あかねに関する描写は全くないため、仮に続き物だとしても期待感はほぼありませんでした。
個人的に筋立ては良かったと思いますし、二人のヒロインも上手く描かれているとは思いましたが、あまりピンと来るものはなかった感じです。

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