兄嫁・盗まれた蜜戯

「やめなさい、私、博一さんに全部言いつけるから」
白いブラウスを裂き、瑞々しい太腿を残酷に割り開く。
奈月の美貌も優しさも義弟の獣欲を煽るだけだったのか。
神聖な夫婦の寝室で強制舌戯、獣のようなバック交合。
「もう逃げられないよ。俺たちばっちり繋がったんだ」
最も近い他人に冒涜される―兄嫁が味わう凌辱蜜戯。
原島奈月はらしまなつき 人妻 30歳
人妻モノ。兄嫁に対して恋慕を抱いていた主人公が、兄への鬱屈した感情も手伝い暴走してゆく様がきちんと描かれています。こうした血縁の歪んだ関係は綺羅作品に少なくありません。代表的なところでは女教師・二十三歳の続編である新妻・凌辱の標的からの血脈でしょうか。
第三者に協力を抱いたが故に主人公が凋落するのはいつものことですが、今回はちょっと変化球。雑と言えば雑。ただ主人公視点ではなく奈月視点からするととんでもない理不尽で、悲惨さが際立ちます。

コメント

  1. 長坊 より:

    主人公は優秀な兄に対し捻くれた憎しみを抱き、美しい兄嫁(奈月)にその劣情にぶつけてしまいます。人間、暇だとロクなことを思いつきませんね。

    元来、小心で弱気であった弟がたまたま強姦魔と出会い、巻き込まれる形で兄嫁を陥れます。ここで兄嫁をはじめに犯すときに「先に二人きりでやらせろ」とごねるところなど、弟の歪んだ独占欲がでて面白いです。
    また、その後に無い知恵を絞って強姦魔を排除することに成功するのですが、調子に乗って兄嫁を犯しまくり、兄の事業までめちゃくちゃにしていきます。最後には、強姦魔の仲間に兄嫁を取られ、自分も男娼にされることが示唆されており、事業をめちゃくちゃにされた兄も含めて、主人公のために一家全員が苦しむことになるお話でした(兄嫁は幸せか?)。

    展開として面白く、兄嫁の堕ちていく様も興奮しますが、意図的にか兄嫁自身の考えがあまり描写されておらず、なぜ兄嫁が弟や強姦魔にされるがままなのか、想像が難しいところがありました。
    単に性的刺激に敏感で快楽に弱いため、相手が誰であっても犯されると堕ちてしまう女性のようにも思われ、私的には評価が辛いものとなってしましました。
    もう少し芯のある女性であることが表現されていれば、、。

    • 綺羅光好 より:

       コメントありがとうございます。
       
       作品として面白くはありましたが、ヒロインの奈月より主人公視点なのでそこは弱かったですね。とくに後半、夫と別れる羽目になり憎い義弟の女にさせられた奈月の心理描写を割いて欲しかったと思います。
       
       さらにオチの展開でも奈月の心理表現がなかったのも残念でした。