メリメリッと秘唇を引き裂く勢いで侵入してくる太く長大な肉塊。三年間の夫婦生活では体験したことのない凄絶な挿入感と性戯に冴香は我れを忘れて啼いた。傍らで夫が見ているというのに。人妻の冴香、OLの麗香、女高生の優香。美しく上品な三姉妹を性奴にするという脇田の企みに、冴香の夫・藤森は籠絡された。その第一段階が妻を交えての3P。未来に悲劇が待ち受けているとも知らずに……。
フランス書院文庫 1989/09
綺羅光エクセレント・コレクション 1992/12
ハードXノベルズ 1998/11
綺羅光エクセレント・コレクション 1992/12
ハードXノベルズ 1998/11
美肉姉妹から久しぶりの姉妹モノであり人妻モノ。主人公の転落モノを数多く書かれる綺羅光先生ですが、中でも恥辱の履歴書はその代表ともいえる作品だと思います。順風満帆なエリート社員が悪魔の囁きに耳を傾けてしまった結果、愛する妻もその姉妹も奪い取られ、果ては自身も薬物で奈落に堕とされてしまう。ほとんどが魔が差したり元が小悪党だったりの転落モノのなかではっきりと悪魔の標的にされてしまった藤森にはどこか同情を誘うものがあります。
冴子が貞淑そのものの人妻で、藤平潤子のように浮気ではなく夫の望みに応えてしまったがために地獄へ堕ちてしまう様は悲惨ではありますが、その愛らしさにすっかり管理人も堕とされてしまいました。
冴子が貞淑そのものの人妻で、藤平潤子のように浮気ではなく夫の望みに応えてしまったがために地獄へ堕ちてしまう様は悲惨ではありますが、その愛らしさにすっかり管理人も堕とされてしまいました。
コメント
ヒロインの藤森冴香さん、彼女の可愛らしさ健気さに尽きる話でしたね。
美人で淑やかで夫を愛するグラマーかつ清楚な人妻、なんという設定モリモリなヒロインでしょうか。何も悪いことはしていないのに、悪漢の脇田に感化された夫洋一がその妻を抱いてしまったため、その代わりというか、夫の立場を守るために脇田に差し出されてしまいます。
初めのスワッピングでイキまくっちゃうのも可愛い。これまでお嬢様育ちでゆったり育っているところを、薬物で狂わされてしまってはひとたまりもないですよね。夫からみても狂ったようにイキまくる冴香さん、素晴らしかった。
その後、慎み深い性格に付け込まれ夫の知らない間に暴力的な緊縛セックスに引きずり込まれていきます。よくある展開ですが、育ちの良いお嬢様が未経験の快楽に晒されたショックと、そのことを夫に知られたくない、夫の望みに応えたいという健気さによるもので、冴香さんの魅力は損なわれません!途中で夫に脇田とのつながりを断つように訴えるのも良かった。まぁ、洋一くんは脇田にドはまりしているのでダメでしたが。
3姉妹ということで次女の麗香、3女の優香も脇田に狙われます。ただ、あくまでも本筋は長女の冴香さんであり、その筋から外れないのが良かった。得てして最初のヒロインが最後は添え物みたいになっていくのですがそうならなかった。良いですね。
その中でも気の強い次女を辱めながら馴致するところにはかなり興奮しました。勤務している一流企業のオフィス前で脱糞させそれを撮影するとか!
3女の方は姉に強制されており年齢的な面からも抗いようがない状況であり、残念な感じでした。まぁ、その場面には淫らになってしまった冴香さんが絡んでいるので読者としては冴香さんの痴態で愉しめるので、問題なしです。
しかし洋一くん、交友関係はきっちりしないとね。一流企業に勤めて美人の妻がいて、と順風満帆すぎて多少退屈だったのかもしれませんが、社会的にだけでなく生物的にも人生終わってしまうとは。
自分としては、途中からでてきた呉によって脇田もスポイルされ、最後は無関係であった呉の一人勝ちになるのか、と思ってましたがそうではなかった。脇田くん完全勝利のお話でした。
冴香さん、貞淑な人妻らしさが非常によく書かれていたいいヒロインでしたよね。
人妻コンテストに出てこないのが不思議なくらいで、自分の中での人妻ヒロインでは一、二を争うヒロインです。
ほとんどの場合、人妻ヒロインは毒牙にかかった際に夫に知られたくない一心で悪鬼たちの言いなりになってしまい、奈落の底に引きずられてしまうわけで、読者からするとそこで勇気を出して夫に打ち明ければ助かったかもしれない、という歯痒さがある。
しかし恥辱の履歴書では藤森が自ら教祖である脇田に妻を捧げてしまっているために逃げ道が断たれてしまう。さらには姉妹にまで魔の手は伸びてもう雁字搦めでありました。
三姉妹の比率、というか扱いも仰る通り上手かったですね。
長編でかつヒロインが分散していると、途中で、うん? と首を捻ってしまうこともあるのですが、この作品ではそこがブレずに冴香を軸にして最後までそのヒロイン性を損ねずにきっちりとそれぞれ演じ切ってくれたというか。
優香はこれからというところですが、それも初々しさを押し出す意味では良かったですね。
主人公である藤森は順風満帆な人生を送って、妙なコンプレックスや性癖も抱えていなかったのに、本当に馬鹿でしたねえ。
いっそもう少し性に奔放になって冴香と刺激的な生活を送っていれば脇田につけ込まれることもなかったのでしょうか。
短編集、女教師 凌辱の時間割でも主人公が浅い変態性癖を拗らせてスワッピングで寝取られてしまった歴史教師・中野季実子がありましたが、あれはまぁ、自業自得ですね。
とはいえ、藤森も愛する妻を差し出し、果ては麗香を罠に嵌め、そして優香にまで手を出した段階で後戻りも出来なくなってしまいましたが。
主人公が破滅的な最期を迎える作品は幾つかありますが、これは断トツできつい最後でしたねえ。