女子大生・恥辱の檻

マドンナをポルノに出演させるために、
仕組んだ悪のシナリオに早織ははまった!
しかし、学園の華がここまでやるとは……
あまりに美しい恥部に、甘い香りに、
スタッフは全身を高ぶらせていた。
聖から淫へ、マドンナから娼婦へ──
望月早織もちづきさおり 栄都大学英文科2年 20歳 備考:恋人有 栄都大学シネマ研究会
黒木恵理子くろきえりこ 栄都大学4年 22歳 備考:栄都大学シネマ研究会
女教師、人妻モノに続く女子大生モノの嚆矢となる作品。また綺羅光氏の趣味なのか演劇関係は美肉姉妹でも好んで使われる題材のようです。綺羅氏の特徴の一つでもある本来評価されるべき大物が取るに足らないと見ていた小物に喰われてしまうといった、転落モノとは違う成り上がりモノの走りでもあります。

コメント

  1. 匿名 より:

    ヒロインの望月早織をハードコアポルノに出演させる為の仕掛け、タイトルの恥辱の檻に誘い込む策が裏工作をした上での説得ってのが斬新でした。
    ヒロインを軟禁してセックス漬けにするのに演技合宿って大義名分がある事にも驚きました。
    そして竿役の関西弁。これも新鮮でした。グリコ森永事件の影響だったんですかね。
    早織の女優として作品で酔いたい気持ち、でもポルノには出たくない、嫉妬からくる甘い復讐と自暴自棄になってる心理描写も詳細に描かれていて良かったです。
    サブヒロインの黒木恵理子は格好良くて尚且つビッチ、更に早織を嵌める立ち位置だったのですが、好演だったと思います。恵理子と竿役角田の絆が構築されていく所も良く描かれていました。この演出は唸りましたね。
    シネマ研のマドンナであり、姫である望月早織が撮影で仲間が見てる前で縄付きの奴隷セックスをするんですから熱い展開です。映像作品として一生残る事になるってのが伝わって来ました。
    早織が自ら一歩を踏み出して取り返しのつかない状況に陥る際の心の葛藤、賭けに勝った、仕掛けた側の静かな勝利の表現も良かったです。
    そして望月早織のマゾの淫乱っぷり、凄いです。カメラの前で緊縛セックスに徐々に没頭していく姿がいやらしく描かれています。
    惜しむらくは撮影シーンはもっとボリュームが欲しかったって点ですかね。性女優に生まれ変わった早織の痴態、狂態をもっと描いて欲しかったです。ここが見せ所だった筈ですし。ダイジェストだったのが悔しい。
    関係無い話ですがラストでAV女優に転身した早織、恵理子がランキング上位に入る有名女優になったのか気になりました。案外、親バレしてひっそり引退となったかも知れませんが。
    ともあれ、良作でした。

    • 綺羅光好 より:

       コメントありがとうございます。
       
       こうした下に見られていた男が成り上がるのは他にも見られますが、メインヒロインを堕とすために映画をピンク映画と化し、角田の下剋上が成立するという綺羅作品の中でも稀に見る合理的な作品だったと思います。

       また黒木恵理子は綺羅作品によく活躍するヒロインを堕とすために立ち回る初の悪女ではないでしょうか。
       狙われた女教師の香織(麻紀子)がある意味では元祖か。美人キャスター隷獣で海藤の情婦、が悪女という意味では麻夜子が初出ではあるでしょうか。
       
       恵理子は悪女の枠ではありましたが魅力的で好きなヒロインでした。多分後にも先にも悪女系で好きになったヒロインだと思います。
       
       悲惨な(凌辱小説なので)作品ではあるのですが、角田の性格やらなんやらあまり後味は悪くなかった印象。ただ個人的に早織が大人しすぎてヒロインとしては印象に薄かったです。
       
       関係ない話ですが、自分は子供の頃からこういう小説に触れすぎてしまったせいか、AVやソープなど水商売に関わるものに触れたことがありません。
       どうしても嫌がる女性を無理やりに、といった感情がこびり付いてしまって駄目なんですね。
       ドスケベなのでエロ漫画エロ小説といった架空だとわかっているものはいくらでも受け入れて本棚そればっかりだったりなんですけれど‥。
       
       なので普通の漫画などでもレイプ等は前提としてそういうモノとして受け入れていないのでけっこう落ち込みます。これは間違いなく永井豪氏の凄ノ王の影響です。雪代のシーンは今でもトラウマ。