新妻供出 淫獣上司に狙われて

奈穂の幸せな結婚生活は〝あの夜〟から暗転した!
酔い潰れた夫を送ってきた悪魔上司に目をつけられ、
脅され犯され、肉体の隅々を味わわれ、開発される。
盗聴器での寝室監視、留守中の調教、媚薬セックス……
「奥さん、夫のためだって言いながら濡れてるぜ」
連日の快感責めに新妻は眠っていたM性を暴かれ……
沢本奈穂さわもとなほ 人妻 34歳
人妻モノ。ひたすら献身的なヒロイン奈穂がよかったです。綺羅作品の人妻はこうした駄目夫のために奈落の底に堕ちてしまう作品も多く、物悲しさを感じます。自分が人妻モノに今一つ踏み込めないのは「どうしてこんな駄目男と結婚したんだ」とヒロインの魅力をそこで下げてしまっているところがあるからです。なので未亡人モノの方が好きだったり。
綺羅作品にたまに見る寝取られ性癖に開眼してしまった夫nことを考えると、まあこれはこれで。と。

コメント

  1. 匿名 より:

    ヒロイン沢本菜穂はなんと34歳です。アラフォー待ったなしです。仕事は優秀なようですが20代半ばから31歳までひと回り上の男と不倫を続けていた人生観はやばいです。結婚願望が無く一人で生きて行く、そんな信念を感じます。それなのに8コ下の謙也と入籍します。周囲の猛反対を押し切って、です。作中に謙也の容姿については出て来ないのですがイケメン、イケボってのは想像出来ます。女性関係が誠実だったとも思えます。だから惹かれたのでしょうか。私が守らなくては、という強い意志を感じます。
    菜穂と堕とす為に用意された仕掛けは媚薬アイテムを使わなければパーフェクトってくらいよく練られた物でした。媚薬系アイテムが出るとどうしても無双感が出てしまい、引きます。ただ他に何があるのか?となると、中々思い付かないので難しい問題なのですが。
    この後、菜穂は僅か1日で陥落し、マゾの淫乱に目醒めさせられます。
    謙也が戻って来て、話がややこしくなるって事だったのか奴隷調教シーンはオールカットされました。だから早目に堕とす必要があったのかなと思いました。残念でした。
    ヒタヒタと迫って来る破滅に苦悩する菜穂。そして奴隷の誓い。この辺の描写は良かったですね。
    お決まりのフェードアウトかと思ってたポンコツ寝取られ男の謙也が突如覚醒し、菜穂と対峙し名探偵謙也が始まったのには驚きました。縛られた後を見つけながらも黙ってただなんて、やるじゃないですか。が、さあこれからってところで話は終わってしまいました。正直、見せ所はまだまだあった筈で、竿役グループと謙也、寝取り寝取られの攻防、そこで板挟みになる菜穂。まさかアナル貫通式すら無いなんて。菜穂が泣いてます。
    今一番優位な立ち位置にいるのが謙也で、巧く情報収集すれば菜穂がチーム共用の肉便器である事、それでも自分に気持ちがある事が分かる筈です。
    ナイトとなって会社を辞め、菜穂とやり直す救出エンドから
    サディストに生まれ変わり菜穂を共用の肉便器として利用出来るだけ利用し、最後に捨てる、ヒロイン菜穂をしゃぶり尽くすバッドエンドまで想像出来ます。愛憎は表裏一体ですしね。
    菜穂としては動くに動けない状況が続いて苦しい立場です。今が一番幸せかも知れません。謙也に救出されるとマゾの淫乱が満たされませんし、妊娠したら中絶ですし、謙也に捨てられたら未来に希望が持てません。終盤の菜穂の心情は描いて欲しかったところですね。こんなにその後が気になる作品ってあったかな、と思いました。

    • 長坊 より:

      この作品の魅力は、相羽豪が組み上げたヒロイン奈穂を堕とすための用意周到な、社会人としてぎりぎりな仕込みの精密さ、それと、マゾ快楽に目覚めながらも夫との関係維持のためという心理的な逃げ道を持ちながら堕ちていく奈穂のリアルな可愛らしさにあると思いました。

      そして、読後感が良かったのも魅力でしたが、これは匿名さんがコメントされたように話がどん詰まりの終末までは行っておらず、誰にも希望が残っている、というところにあるのかと感じました。

      綺羅光好さんがコメントされた、魅力的な悪役の存在もとても重要ですね。
      この相羽豪を主人公にしたスピンアウト作品を読みたいくらいです。社会生活の網の中で悪辣に周到に色々な女性をものにしていきそうです。

      ありがとうございました。

    • 綺羅光好 より:

       匿名さん長坊さん、コメントありがとうございます。
       
       官能‥凌辱小説のオチってどこまでを完結とするかが面白さの一つですよね。
       
       御大団鬼六氏は基本妊娠をもって完結させていた感があり、女としての人生の喜びまで凌辱者が支配するというところなのでしょう。任侠、武家モノはもっと即物的で死をもって終焉を告げていますが。
       
       読み手としても妊娠までいくと「うわぁ」となるので多分オチとしてはこれが正しいというか、続けようがないかな、と思います。
       
       綺羅氏の場合は裏社会に堕ちるまでを描き、終わりはこれから先の裏社会での陰惨な生活が待ち受けていることを示唆する形で締めているものが大勢で余韻と言うか、想像という意味合いで読後感は相当に悪いw
       
       綺羅作品で実際に妊娠までいかずとも想起させた作品には未亡人社長・瑛理子 座敷牢の美囚がありました。あれも、ああ、もう瑛理子に救いの道はないのだな、と思いました。
       
       官能小説は筋立て等はいくら凝ったところで、結局のところヒロインの魅力が全てだと思いますので読後が気になるという時点で菜穂に魅了された読者は完敗してしまったわけでしょうね。
       
       自分の一言感想も好きな作品(ヒロイン)だと幾らでも言及出来てしまうので温度差が激しいです。

  2. 長坊 より:

    この作品はとても気に入りました。

    ヒロインは奈穂34歳。夫は謙也26歳。まずこの二人の関係性がラブラブなところが良い。
    姉さん女房で性経験も豊富、かつ性的に熟した美女が、頼りなくて結婚まで無職であった夫を支えていく関係が、夫の上司同僚によって全く別のものに塗り替えられていきます。良いですねぇ!

    まず、上司相羽豪がヒロインを堕とすために謀を巡らせますが、ここで無理矢理なレイプからの脅迫などの非合法手段ではなく、周囲の知己の協力を得てヒロインの弱みを創り出して堕とす。その執念と周到さに痺れます。
    次に、夫を守るために会った顧客に怪しいワインを飲まされてセックスに及び、性的に成熟したヒロインはイキまくるのですが、綺羅光作品には珍しく緊縛行為がありません。それでも性欲に溺れ、逃れられずイキまくるヒロインの描写はとてもエロく興奮します。
    そして、このセックスをネタに相羽豪に関係を迫られるのですが、ここでもヒロイン自身の意思で、ここまで嫌っていた相羽に体を自由にさせる判断させるところなど、相羽豪の頼もしさを感じます。
    一旦セックスしてしまえば、感じやすい体を相羽豪に鷲掴みにされ、くず同僚2名にもいいようにやられ、感じやすく成熟した体がマゾセックスでイキまくり、同僚が夫と電話しながらというシチュエーションでもイってしまう奈穂には愛らしささえ感じます。
    その後は相羽に性的に隷属し、夫婦関係の維持をだしにして好き放題されます。昔の不倫相手や枕営業(相羽のため)のセックスでも自分でマゾ快楽を得てしまう。それでも夫のためという建前を守る、とっても可愛いらしいです。

    また、ラストで謙也が、同僚山室へフェラする奈穂を覗き見して、妻が会社の皆にやられている可能性に気づいてしまうのですが(誤解あり)、そこで夫が自棄に陥らず興奮し、寝取られ性癖に目覚めるところ、結末としての読後感がすごい良いものでした。

    ヤクザや売春組織も出てこず、これはこれでビターエンドではないでしょうか。

    • 綺羅光好 より:

       コメントありがとうございます。
       
       意外と少ない、会社の上司が淫鬼となる作品。
       
       やはり常軌を逸した執着をもってヒロインを堕とそうとする悪役は作品を引き締めるなと感じます。
       ヤクザだとその辺がどうしても商品になってしまうので、こうした一人のヒロインを徹底的に堕とそうとする作品は好きですね。
       
       序盤が長いとそれだけ狂気を感じるので、その意味でも当たりだったと思います。
       
       ぼく自身は寝取られで興奮する感覚はわからないのですが、夫的にはハッピーエンド、なのでしょうかね。