美姉弟・艶獄

「ユウ君お願い、姉さんをこれ以上困らせないで」
硬直を押しつける弟を鋭い眼差しで見つめる美姉。
言葉とは裏腹に33歳の女陰は淫熱と湿気を帯びていく。
悠樹と智葉が迷い込み溺れたおぞましき魔悦の迷宮。
二匹の獣となった姉弟の前にもう一人の姉・淳菜が現れ……
綺羅光にしか描けない、美しく淫らすぎる相姦の螺旋!
2010/06 竹書房から絹田青児名義で刊行された 姉さんに甘い口づけを の改題改稿
久野智葉ひさのともは 人妻 33歳 備考:倉島悠樹の異母姉
安斎淳菜あんざいじゅんな 人妻 27歳 備考:倉島悠樹の姉
相姦モノ。絹田名義の著作は凌辱作品ではなく、甘い官能モノの文体となっており、フランス書院版での改稿によって急遽後半から凌辱方面に舵を取っています。全体の改修ではなく、後半(具体的には全八章のうち、七、八章が追加された形となっていて、そこからが凌辱作風という構成となりました)
異母姉が夫の暴力に晒されているのを知り助けに向かうも返り討ち、が、ここで介抱する姉と関係を持つ主人公。そして疎遠だった次姉とも関係を持ち我が世の春を味わうのが絹田版。綺羅光名義では離婚させられた元夫が近親相姦を脅迫材料にヒロイン二人と主人公を奴隷として飼うことに成功する大逆転物語となっています。唐突な展開ではありますが、甘ったれた主人公が現実を知り、夫を裏切り弟と関係を持った妻がその報いを受けるのは良かったと思います。出来れば夫のSMプレイは断固として拒んできた智葉が美蓄シリーズに出てきていた宇都魔道に調教され反抗心もプライドも奪われて小便を垂らして泣き喚いたという姿を見たかったですね。
智葉がそうした調教を受けて陥落したのに対して淳菜は弟の無残な姿に心が折れてあっさり堕ちてしまうのは残念でした。追加分の展開を受け入れられるかで評価は分かれそうですが、個人的には見事に崩壊してゆく様が小気味よく良作でした。

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