女教師・私生活

「いけないわ、許して。もう堪忍……」
同僚教師に抱かれ、女の色香を発散させながら、
凄艶な美貌を歪ませ、早紀子はせいいっぱい抗う。
私は人妻なの、女教師なの……ああ、でも……
朱唇を奪われ、豊麗な乳房を揉みしだかれると、
理性が消え去り、体が疼きだす28歳の哀しき性。
フランス書院文庫 1986/01
綺羅光エクセレント・コレクション 1991/09
綺羅光プレミアム(新書、女教師二十三歳との合本)2006/04
日高早紀子ひだかさきこ 愛十字学園仏語教師 28歳 備考:人妻
八島麻里子やじままりこ 愛十字学園2年 16歳 備考:処女
1984年デビューから1985年は一作のみだったのだが、1986年は1月に刊行したこの作品を皮切りに実に四冊、三か月に一度のペースが当たり前になっていくのでした。アダルト雑誌も多く小説がまだまだ読まれていた時代です。
綺羅光作品には、ヒロインとはまた別の軸で転落する人生が描かれる特徴があるのだが、私生活はその先駆的な作品でもある。
個人的には私生活は特に思い入れがなく、恐らく前三作で綺羅光=女教師モノという刷り込みが出来てしまったために人妻の側面を多く持つこれに興味が薄くなったのとこれを手に取った時期がまだ中学生という年齢的にも28歳は少々敷居が高かった覚えがあった。26歳までだったな、あの頃は。

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