隷辱の肉舎 美姉妹・檻のなかの快楽

これほどの美女が牝奴隷に堕ちきった顔を見たい……
雪白に輝く乳房を蹂躙され、淡紅色の秘唇を穢されても、
気高さを失わない美貌、色あせない瑞々しい艶香。
媚態の裏側で智沙が抱いていた、最愛の妹奪還計画に、
淫鬼たちが気づいた瞬間、新たな悲劇の幕があがるとは!……
ここは隷辱の肉舎――翼をもがれた天使を美獣に変える檻!
静波智沙しずなみちさ 美術史研究者 26歳
静波未摩しずなみみま 大学四年 22歳
姉妹モノ。同じ姉妹モノであり探偵要素を持つ美姉妹・屈辱の部屋とは姉と妹の立場を逆にしたと言える作品。
屈辱の部屋では成人済みであり丸菱商事という一流商社に勤める姉の麻弓が行方不明になり、それを気の強い妹の霞美が探すというギャップがあり、そこが作品とヒロインの魅力とを際立たせており、また霞美が姉の行方を辿るうちに姉の調教過程とも繋がることで麻弓の魅力を読者も理解出来る工夫がありましたが、こちらはその辺りが弱かったと思います。
姉である智沙については潜入捜査の過程でその魅力を余すことなく描いているのですが、妹の未摩については途中から出てきましたといった感じであまり魅力を感じることが出来ませんでした。
それと綺羅作品の魅力の一つにいかにもなヒロインの名づけの妙というのがあると思っているのですけれど、この作品辺りからちょっと奇を衒うというか音として奇抜さを感じる名前が増えてきた気もします。昭和の感性だからか?

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